絶食(fasting)は両刃の剣

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私は宗教上(ユダヤ教)年に一回絶食の日があり、日暮れから次の日の日暮れまで25時間絶食します。ユダヤの場合は、食を断ち、祈りを捧げることで過去を悔い改めることが目的ですが、一般の方で定期的に絶食、あるいはプチ絶食をする目的は、健康増進だと思います。でも、やり方次第で身体を痛めることになりますよ。

上手な絶食には究極のデトックス効果があります。例えば24時間絶食した場合、肝臓のインスリン感受性が良くなり、砂糖依存症が改善されます。また、食べ物が入らないというストレスで、ストレスホルモン(グルカゴン)が上昇して、体脂肪を分解、肝臓に脂肪酸を供給し、肝臓でのブドウ糖生産を促すため、人間本来の能力、「体脂肪を使って血糖を作る」力が鍛えられます。朝食を抜くプチ断食の場合も続けると同様の代謝の変化が起こります。しかし、問題は前後の食事です。

もしあなたが、インスタント食品やパスタ、パンなどの炭水化物が多い食事をしているなら、プチ断食でも地獄の苦しみです。高い血糖値になれた脳が炭水化物を欲しがり、頭痛やイライラ、ふらつきなどの症状を起こします。そこでカロリーが少ないからとばかり、ソーダやアイスティーなどの砂糖入りの飲み物を飲むと、血糖値は急上昇、絶食の意味が無いだけではなく、ストレスによる胃腸障害の危険もあります。

絶食後のドカ食いもダメです。冷たいもの、刺激物を避け、肉、魚、卵などの良質なタンパク質が豊富な食品をたっぷりの野菜とともに召し上がってください。絶食で痩せるのは、単にカロリーが減るからではなく、代謝が変わるからです。ですから、どんなに素晴らしい材料を使っていても、ジュースダイエットなどは身体を痛めるだけで健康効果はゼロ以下です。12月はパーティーシーズンですが、食べ過ぎたからと友達がすすめるダイエットをお考えのあなた、お金を払う前にそのダイエットの意味をよーく考えてくださいね(2018年12月のワンポイント栄養学)。

Kayo Arima